アリス クローン
ん~
......?
......うすうすわかるけど、やっぱりあえて聞くことにする。
えーっとね......
エプロンドレスとリボン、加えて超能力少女。
......
......今回は変則的な弾幕で来たか。
いや、意識して変化させているわけではないんだけどね。
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......で、あるでしょ? 他にも。
うん、あるよ、他にも。
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まずは、オリジナルのアリスちゃんの説明からかな?
うん。
本名、出生地ともに不明。
孤児。両親の死因は不明。
生まれつき視力がほとんど無い。そのかわりに発達した感覚で、半径20m以内に存在するすべてのものを認識・攻撃する能力を持つ。
非合法ESP集団「夜叉」総帥ミズ・ガラの有能にして忠実なマスコット。現世(うつしよ)の「汚れたのも・醜きもの」を視界から排除したいという理由で、僅かに機能を残していた眼球を切除。13歳の誕生日に自殺。原因は不明。
超常能力者の悲劇を一身に背負ってるみたいだね。
でも、これで終わらないんだよ。
クローンのお話ね。
そう。
アリスが死んで7年後、クローン技術を入手した夜叉は彼女のクローン再生に成功。大量に複製して総本部のセキュリティーコマンドとして配備する。オリジナルの亡骸は当時の姿のままガラ婦人の特別室に安置されているという。
......文字通りの人形なんだね。背負い過ぎだよ。
このことはゲーム本編でもちゃんと表現されている。
STAGE-5bは「夜叉総本部内」。アリス クローンが大量に襲ってくる。
っていうか、アリス クローンしか出てこない。
出てきては死んでいくんだね......
それでも主人公たちは進まなければならない。
たくさんのアリスちゃんの叫びと心とを背負って......ね。
うん。
......彼女たちの残した弾幕というかたちでね。
......重いね。
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