スウ
ふふふふふ。
......それ はもういいよ。
そうなんだ。
そうなんだよ。
ふぅ......ドーパミン・レセプター反応が音たてるんじゃないかってくらい、笑ったよ。
......
......
次の話なんだけどさ......うあっ！
......電波届いた？
い、今、毒電波で突っ込んだね、瑠璃子さん。
よい子のみんなは真似しちゃダメだよ。
あの......
だって......月夜ちゃん黙殺するから。
それは謝るけどね......もし、まかり間違ってメンタルバーストでもしたらどうしてくれますか？
そのときはちゃんとS液を投与してあげるよ。
......
......
......『ガサラキ』のネタって通じるのかな？
......もはや語るまいってところじゃない？
......ここまでの展開って、お話の導入としてどうなのかな？
......もはや語るまいってところかな。
......と、言うわけで本筋開始。
前回が ああ だったから根本から言うと、僕は天使とか妖精とかが好きなのね。
でも、スウちゃんは......
天使や妖精とは違うね。
物語中では、スウは自分のこと「魔法使い」って呼んでいる。
「魔法」の使える子ども......「クローバー」
スウちゃんは、たった一人の「四つ葉のクローバー」
彼女の力の発現の仕方は色々あるのだけど、その一つとして飛べるんだ。
機械の翼を創り出して......
......でも、この翼は機械と言うにはあまりにも繊細だよね。
そうだね。精巧な金属細工みたい......マジックアイテムと言っても良いのかな。
天使の持つ鳥の羽、妖精の持つ昆虫の羽......も好きだけど、こんな金属の羽も好きなんだ。
イメージとしての羽、象徴としての羽が好きなんだね。
でも......その力のせいでスウは孤独......
鳥籠の中の鳥みたい......に。
飛ぶ力はあるけど......飛ぶ自由は無い。
自由のためにあるはずの翼が、自由を奪われる理由。
......それは、とても悲しい......ことだね。
そして......あの子が選んだのは......
ずっと独りで生きるより......
たった一つの小さな望みを叶えてしあわせになること。
自分の命と引き換えに......ね。
でも......最後にしあわせになって......きっと、飛べたよね。
うん、自由になれた......と思う。羽の持つ意味の通りにね。
......月夜ちゃん、「解放」の物語が好きなんだね。
そう......そうだね。心を飛ばして......
......自由にする物語......かな？
......うん。
......（にこ）
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