大鳥居 つばめ


......ルリちゃん 系の子か。

僕の趣味が一貫している証だね。

あ、でも「ルリちゃん系」って言っちゃったのは、つばめちゃんには悪かったかも......

確かに似ているけど......、つばめちゃんだから......って部分の存在があるからね。

TVシリーズでは髪の色が赤かったのに、
劇場版で青くなって、更に雰囲気がルリちゃんに似ちゃったんだよね。

僕は、青の方が好きだけどね。

......この電脳空間も執拗に青いからね。

元々青色は好きだったし、瑠璃子さんに会ってからは、瑠璃子さんのイメージカラーになったからね。

そっか......くす。

それは......それとして......と、
何故につばめちゃんの髪の色が変わったのかは不明......か。

最初は結構トゲトゲしいところあったのが、お話の中で少しずつ丸くなって行ったからね。
心が軽くなって......それで、空の色になったんだよ。

ティセさんのとき みたく、やっぱり瑠璃子さんが言うと説得力あるね。

そう......ありがと(にこ)。

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......やっぱり、つばめちゃんも ルリちゃん とおんなじように、外面・内面合わせて好き......なんだよね。

そうね。
無口・無表情で、冷たい感じで人を寄せ付けないようなところがあって、
でも感受性は豊かで、自分の感情を持て余し気味なところがあって、その一方で感情表現が下手。

ルリちゃんもつばめちゃんも、生まれ育った境遇がおんなじようなところがあるから、
性格もおんなじようなところがあるみたいだよね。

自分の感情表現が下手」ってところが好きなのかな、僕は。
自分と似ているような......感じがするから。

私は、月夜ちゃんがそんなに表現下手とは思えない......けどな。

昔は、下手というか無理しているというか、そんな感じがずっとつきまとっていたの。
瑠璃子さんに会ってから、それが変わったというか......そういうのが無くなったように......思うんだよ。

......そっか。やっぱり、そうなんだ。......実は、君のそんな電波は感じてたんだ。

......ゴメン。辛気臭いネ。

気にしないの。......ね。

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......で、続きは?

つばめちゃんは最初、電脳組の面々が通う学校への転校生で、その実は敵として登場するんだよ。

それで、つばめちゃん自身の性格もあって、ほとんどいつも独りなんだよね。

でも、主人公の 花小金井ひばり ちゃんだけは、
何とかしてつばめちゃんとコミュニケーションを取ろうとするのね。

ひばりちゃんは......そういう前向きな子だからね。

うん。で、つばめちゃんは自分の境遇が、ひばりちゃんとあまりに違うことを知る。
そして、ひばりちゃんに嫉妬......と言っても良いのかな?
そういうのも含めて、色々と自分の感情を持て余して、ついにはひばりちゃんに自分の激情をぶつけちゃう。

でも、それのおかげで、心を開くようになって、みんなと仲間になれたんだよね。

そう。つばめちゃんが心を開く第20話「羽ひらくとき」と、
初めて仲間のために力を使う第21話「召還」はTVシリーズの中で一番好き。

この2話も、機動戦艦ナデシコ TV版第18話「水の音は『私』の音」と同じく、
何度も見てたし、友達にも勧めていたよね。

良いお話なんだよ泣けるんだよマジ泣きしたんだよ

......うんうん。

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......ちょっと、良いかな?

何?

ルリちゃん のお話の辺りから、
「人形、あるいは人形を感じさせるもの」ってテーマからちょっと離れ始めてないかな?

むー......離れるつもりはないのだけど......それ以外の話の分量が多くなってしまっている......か。
ルリちゃんの時は「白くて」って話があったけど、
今回は......「無口・無表情で、冷たい感じ」ってところくらい......

まぁ、ここは君が喋りたいことを喋るための場所だから、
これはこれで良いんじゃないかな......っていう気がしないでもないけど......ね。

......でも、まぁ、次回はもう少し気を付けることにする......かな。

うん。それが......良いかもね。

『アキハバラ電脳組』© KA・NON ⁄ 講談社TBS
『アキハバラ電脳組 2011年の夏休み』© 1999アキハバラ電脳組製作委員会