音無 彩名
あ~、私や いろはちゃん と同じ屋上部の子だね。いあ、よぐ=そとーす。
......屋上部は良いのだけど、気軽に外なる神を讃えるのは止めて欲しいな。
でも、『終ノ空』には関係あるでしょ。クトゥルフ神話からの引用があったし。
確かに引用はされていたけど、引用元の持つ意味の上に、
『終ノ空』における固有の意味を被せたような感じで使われていたからね。
......
月夜ちゃんの好きな、難解なお話だってことだよね。
......有り体に言うと、そうね。
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で、彩名ちゃんだけど......
よく屋上にいて、
たいてい無表情で、
ポケーっとした感じで、
何だか微妙にズレていて、
言動がかなり奇妙で、
それでいて他人の心を見透かしているような感じもある、
不思議な雰囲気の子。
......
何か他人のような気がしないんだけど。
あ、やっぱり?
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でも、彼女、物語の内容からすると人間じゃない可能性が大なんだよね。
......じゃ、何?
それは、わからない。
ナイアルラトホテップだという話もあるけど......、とにかく人間の理解を超えた何か......
紹介もこんな感じで......
すべてを知り、そして、すべてを知らない。
一であり、全である。少女。
ウムル・アト=タウィルとかヨグ=ソトースとかいう単語しか思い浮かばない。
......名状しがたいね。
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とは言っても、こういうこずみっくほらーな存在って格好良いよね。憧れるよ。
そう......
実は、僕もなんだよね。
あ、やっぱり?
『終ノ空』 | © ケロQ |