雫 ~しずく~ Leaf Visual Novel Series Vol.1
雫
■ 旧版 ■
AVG(ビジュアルノベル)
Windows(R)95 ⁄ 98 ・ CD-ROM 1枚
1996年 6月 26日発売 ・ 5,800円(税別) ※廃盤('04.2.6)
© Leaf ⁄ AQUAPLUS
※ 18歳未満の方はご購入できません
■ リニューアル版 ■
AVG(ビジュアルノベル)
Windows(R)98 ⁄ Me ⁄ 2000 ⁄ XP DirectX8(同梱)
DVD-ROM 1枚 ⁄ CD-ROM 2枚(初回生産のみ)
2004年 1月 23日発売 ・ 8,800円(税別)
© Leaf ⁄ AQUAPLUS
※ 18歳未満の方はご購入できません
キラキラして綺麗な
でも儚くて脆く
壊れた欠片はとても鋭くて
癒えない傷を残していく
そんな......ガラスの様な物語
狂気の扉が音を立てて開いていく...
ここ数日の間、僕は不思議などろりとした時間の中を漂っていた。
毎日同じ時間が同じ映像で繰り返されているような
...そんな奇妙な錯覚を覚えている。
代わり映えのないくだらない毎日の連続。
やがていつの頃か、僕はこの世界から、
すべての音と色彩が失われてしまっていることに気付く。
僕はつまらない現実を離れ、
徐々に狂気の世界へ足を踏み入れようとしていた...。
そんな僕のクラスで、ある日の授業中、ひとりの女生徒がおかしくなった。
彼女は機械のようなまっすぐな姿勢で席から立ち上がると、
突然、大きな声で淫猥な言葉を叫びだし、
教師が無理矢理その口を押さえる頃には、
彼女の顔は自らの爪が刻んだ生傷で血だらけになっていた。
クラス中の生徒達が息を飲んで見守るなか、鮮血の赤を見つめていた僕は、
現実世界がゆっくりと色を取り戻していくのを感じていた...。
「僕」は僕を映す鏡のように存在し、
「僕」のいる世界は抗い難い強制力を持ってそこにあった。
僕が「僕」となって、
「僕」と同じものを感じ、「僕」と同じことを思い、
「僕」と同じ時間を過す。
そうして、この世界に入って行くことは、
僕にうっとりするような快さをもたらしてくれた。
それは......
僕と「僕」が似ていたから、
ということ、ただそれだけが理由じゃない。
......そう、
そこに 彼女 がいたから......